福留 大陽
蔵カフェ【茂山】のマスター
生まれも育ちも関東。2018年対馬への移住を決意。
対馬でくつろげる空間を
母の故郷”対馬”
僕自身は生まれも育ちも関東で対馬は母の故郷でお盆やお正月によく帰省していました。
その際には、羽田から福岡、福岡から対馬って2回も飛行機に乗って、それが幼心になかなかの衝撃で新鮮で(笑)
おじいちゃんにいろんなところに連れて行ってもらったりして、今はなくなってるものも多いんですけど自然豊かでよかったという印象があって、
今よりももっと賑やかだったという印象もあります。
対馬移住のきっかけ
昔、祖父の実家が中庭酒店という酒屋さんをやっていて、酒屋自体はリフォームしてクリニックになったんだけど、
蔵だけが手付かずで残ってて、おじに「ここでカフェをしてみないか」と誘ってもらったのが対馬移住のきっかけですね。
そこから仕事の合間を縫って何度か対馬に来ていたんだけど、やっぱ島の人たちって非常に温かい。
おじいちゃんがいたのもあるかもしれないけど、「お孫さんでしょ!」って仲良くしてもらったり、よくしてもらったり。
そういった対馬の人たちの温かさが移住の決め手かなと思いますね。
昭和30年ごろのなかにわ酒店
蔵カフェ茂山https://www.cafemosan.com/#gallery_1-1
―そして2019年3月に【蔵カフェ 茂山】がオープン
対馬で落ち着いたくつろげる空間をお届けするのがこのカフェのコンセプト。
当時の柱や扉が使用されています。
しかし、オープンするまでに思わぬところで苦労したという福留さん
移住するための家がなかった
インターネットで検索しても某サイトには対馬の物件は0件。
不動産に掛け合ってもなかなか条件に合う物件とは出会えず。
といった感じで家が決まるまでに相当な時間がかかった。
運よく知り合いがいたから協力してもらえてようやく決まったんだけど。
対馬は下水道が完備されてないから浄化槽とトイレは汲み取りが必須。
さらに対馬には光回線がない。それって今後において大きな問題だと思う。
まずは、厳原からでも下水道を整備したり
もっと本土と変わりないようなインフラの整備が必要なんじゃないかな。
―韓国人観光客の減少によりゴーストタウン化なんてニュースを見かけますが
もっと対馬を知ってほしい
対馬はただ町中を歩いているだけでも古き良き建物があって景観もいい。
昔は日本全国にあった防火壁が対馬にはまだたくさん残っていてそこを
見てもらうのも楽しいと思う。防火壁は僕が好きだっていうのもあるんだけど(笑)
カフェのお客様の中にも対馬のリピーターの方って結構たくさんいて
皆さんそれぞれに対馬の好きな部分があって何度も足を運んでくれている。
そういう島の外から来てくれる人への補助をもっとやっていかなきゃいけないと思う。
対馬への定期券なんかがあってもおもしろいと思うし、
こういう状況になったのはもう仕方のないことだからどうにか改善していくしかないですよね。
すごいだろこの海、この自然って言葉はいらないから写真1枚でも
SNSに投稿して対馬を知らない人に
対馬を知ってもらって、もっとたくさんの人に対馬に来て欲しい。
福留さん、こだわりのコーヒーを頂きました。
対馬にお越しの際は蔵カフェ茂山でひと休みしてはいかがでしょうか?
Posted - 28 September 2019
蔵カフェ茂山
https://www.cafemosan.com/対馬市厳原町今屋敷723 TEL : 0920-52-1103
築123年の蔵を改装した落ち着いた雰囲気のカフェ。
営業時間:11:00∼22:00
定休日:水曜日