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第1回 求職者懇談会

Tu-VAが定期的に実施しています、求職者(働きたい人・働いている人)の本音を聞く会(懇談会)の様子をお伝えします。今回は初回でヒアリングした内容です。

 

 

●現状
Aさん(男性):韓国人観光客を対象とした仕事に従事していたので、現状の来訪者減に伴い、今後どうするか悩んでいる。
Bさん(女性):1年更新の契約をしているが、次年度をどうするか勤務先にも問われ、悩んでいる。

●目下の職場の課題
Bさん:有期雇用契約なのですが、契約書がそもそもないです。。。
さらに、就業規則や服務規程がない・・・というか開示がないので存在を確認していないです(涙)。

●待遇に対する不安・不満
Aさん:現在、この年齢ですが手取りで19万円程度です。本当は手取り20万円以上ないときついかなぁ。でも無いんですよね、そういう労働条件が。男性なら結婚する段階で25万円は必要だと思いますが、対馬のハローワークには、現在そのような求人情報は、ほぼ無いですね。

Bさん:給与が上がる会社を対馬では見たことがない。
「賃金は、何年勤めれば、いつ上がる?どう上がる?なぜ上がる?それが知りたいんだけど、給与は上がらないね」と、
島内のみんなが、口々に言っています。特に島内の30歳代~40歳代の方がよく話しますし、中には60歳代の方からも言われたことがあります。島内の企業はどう考えているんでしょう??

 

●採用・転職において重要なポイントは??

Bさん:賃金はまず絶対に重要です。あと、アルバイトにおいてシフトを柔軟に組めるか?を知りたいです。特に小売店のアルバイトなど。できれば正規雇用があればいいけど。
Aさん:別の職場で、指定勤務時刻に対して、別の仕事の終了時刻&移動時間を加味して15分遅れで始業したかったんだけど、ダメだと言われた。シフトはもう少し融通を効かせてほしいなぁ。時給1000円以上の仕事が全く無い。小売店などは時給800円からなので、なかなかに安いですよね(苦笑)

●対馬からは、もう出たいですか?
Aさん:対馬は本当に好きだから、できれば島は出たくない。まずは出ずに済む仕事を探して食つなぐしかないかなぁ。
Bさん:めっちゃ悩んでいる。出るなら、福岡。

●島外から移住をする人へのアドバイス・島内の企業や行政への要望をぜひ!
Bさん:今の市や県の施策では、移住したい人へのニーズを組めていないですね。市は「島外から移住する人は、不便なところは嫌がるだろう」という先入観があまりにも多すぎる。それって、島暮らし・田舎暮らしを希望する人の考え方と大きく乖離がありますよね。

Aさん:島外から来た人の、働く環境に関する率直な意見を聞こうとしない企業がたくさんいます。閉鎖的?

Bさん:すごく閉鎖的な感じがする。仮に対馬で1名の方と友人となったとしても、その友人の友人と全然つながれないんです。だから田舎らしさを逆に感じないんですよねぇ。人間関係において、ある意味、都会に近い。田舎暮らしのイメージが、思ったよりもあんまりなかった。

Aさん:あと、最初の1人目と仲良くなることが、なかなか実現できないよね。

Bさん:日頃かかわりがない、違う集落に行くと、車をめっちゃガン見されるよね。無視されることもあった。どこも田舎は一緒かもしれないけど、そのコミュニティに入ってしまえばOKだけど。。。

Tu-VA:どうやってコミュニティに入るんですか?

A・Bさん:お酒を飲むと、だいぶ雰囲気が変わりますよね!!そう、だからその集落に泊まる必要がある(笑) 関わってわかったんだけど、みんな考え方が凝り固まっていると思う。島内の人の性格なのかな?

Tu-VA:その後のコミュニケーションはどうやって取ります?

A・Bさん:メールとか、LINEで連絡する人は対馬ではなかなかいないよね。無理かも(笑) メールを見ない人がめっちゃ多い。

 


さて、対馬島内の経営者の皆様・島民の皆様

今回のヒアリングで整理をすると、以下が課題だと思います。

①法令(絶対に対応をしないといけないこと):労働契約書・就業規則・服務規程等の整備は必須です。

②待遇・給与など:過去から今までの情報を皆が共有しつつあります。今後、事業をどう成長させますか?

③人間関係:やはり閉鎖性を指摘されています。島外の人、外国の人をどう受け入れるのか?きちんとした価値観を整えないと、せっかく対馬を好きになってくれた人が、考え方を変えてしまうかもしれません。

 

ぜひ、求職者の方々の気持ちやオーダーに対応できる職場環境と待遇を整えてみたいですね。

 

(つづく)

 

Posted - 5 November 2019

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